帯状疱疹ワクチンは認知症を減らす?!

今年2025年4月から帯状疱疹ワクチンが定期接種の対象となったこともあり、
帯状疱疹ワクチンの接種に関する情報を目にすることが多いですね。帯状疱疹ワクチンは2025年4月より定期接種化され、
令和7年4月1日から令和8年3月31日までに65歳の誕生日を迎える人、および今回は70、75、80、85、90、95、100歳を迎える方が対象になります。
この帯状疱疹のワクチン、最近になり「ワクチンの発症予防効果により、認知症の発症も減るのではないか」という論文がちらほら出てきています。
1つ具体例として、有名な科学雑誌「ネイチャー」に掲載された論文があります。イギリスのウェールズで誕生日を区切って(1933年9月2日)ワクチン無料接種を開始したところ、同年代の高齢者集団において接種した群としなかった群ができ、この両者で比較をしたところ、ワクチンを接種した群で帯状疱疹の発症割合は低く、認知症の診断を受ける人の割合も約20%も低かったことが明らかになりました。
他にもオーストラリアの同様な論文などの報告も出ています。


なぜワクチンで認知症の発症を減らせるのかはまだ未解明ですが、1つの仮説として、体内の神経節に眠っていたウイルスが活性化して帯状疱疹を発症する際に神経の炎症が起こり、脳神経に認知症の原因となるタンパク質の沈着が生じ、脳の血管が傷つき血流が悪くなるなどの可能性が考えられています。
現代において感染症と人間の病気の関係性が多く証明されつつあり、たとえばピロリ菌と胃癌や、パピローマウイルスと子宮頸がんなどがよく知られています。

ワクチンを通して認知症まで減らせるとなれば、こんなに良い予防法はないですね。
これを機に一度帯状疱疹ワクチンについて、検討して見てください。

前田ホームクリニックでは、
帯状疱疹ワクチン、子宮頚がんワクチンや、高齢者定期予防接種の肺炎球菌ワクチンなども受け付けております。

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