こんな症状が続いていませんか?
胸やけは、みぞおちから胸のあたりにかけて「胸のあたりの不快感」や「じりじりと焼けるような感覚」を感じる状態を指します。胸やけの感じ方は人それぞれで、以下のような症状として現れることもあります。
☑胸がつかえる、不快感がある
☑みぞおちのあたりが痛い
☑口の中に酸っぱい液が上がってくる
☑喉にヒリヒリ感やつかえ感がある
☑胃が張っている
☑横になると症状が悪化する
☑咳が出やすい
これらが一時的ではなく、何度も繰り返したり長く続いたりする場合は、胃と食道のつなぎ目がうまく働かず、胃酸が逆流しているサインかもしれません。
食べ過ぎや飲み過ぎが原因の一時的な胸やけであれば、時間の経過とともに落ち着いていきます。しかし、症状が慢性化すると、食欲が落ちたり眠りが浅くなったりと、日常生活にも大きな影響を及ぼします。
胸やけは、体からの大切なメッセージです。「いつものことだから」と我慢せず、まずは胸やけが起こる仕組みや、隠れている可能性のある病気について正しく知ることから始めてみましょう。
胸やけが起こる原因
なぜ胸やけは起こるのでしょうか。主な原因は、強力な消化液である「胃酸」が、本来とどまるべき胃から食道へと逆流し、食道の粘膜を刺激することにあります。
原因には、主に以下のようなものがあります。
食べ過ぎ・飲みすぎ
食べ物が大量に胃に入ると、早く消化しようとして胃酸が過剰に分泌されます。その増えすぎた胃酸が食道へ逆流し、胸やけを引き起こしやすくなります。
刺激物や脂肪分の多い食事
揚げ物や脂っこい肉、唐辛子などの刺激物は、胃酸の分泌を活発にします。特に脂肪分は、胃の入り口にある筋肉を緩めるホルモンを出す働きがあるため、逆流のリスクがさらに高まります。
胃の圧迫
物理的にお腹が圧迫されることも原因になります。
☑肥満や妊娠による体型の変化
☑ベルトや補正下着による締め付け
☑猫背や前かがみの姿勢
これらによって胃が押しつぶされると、中の胃酸が押し出されるように逆流してしまいます。
喫煙
タバコに含まれる成分は、胃の入り口を閉める筋肉の働きを弱めてしまいます。また、胃酸を中和してくれる役割を持つ「唾液」の量も減ってしまうため、逆流した際のダメージが大きくなります。
ストレス
胃腸の働きは自律神経によってコントロールされています。過度なストレスで自律神経が乱れると、胃酸が出すぎたり、食道の粘膜が通常より敏感になったりして、胸やけを強く感じやすくなります。
胃酸の逆流を悪化させる生活習慣にも注意

日々の何気ない習慣が胸やけを招いていることもあります。
まず意識したいのは寝る前の食事です。食後すぐに横になると逆流しやすくなるため、夕食は就寝の2〜3時間前までに済ませるのが理想です。また、寝る時の姿勢も工夫してみましょう。上半身を少し高くしたり、胃の形に合わせて左側を下にして寝たりすることで、逆流を抑えられます。
さらに、早食いにも注意が必要です。よく噛まずに食べると空気を一緒に飲み込んでしまい、胃が膨らんで逆流の原因になります。一口ずつゆっくり味わい、胃への負担を減らすことが、不快な症状の改善に繋がります。
胸やけ症状がある疾患
胸やけの裏には、治療が必要な病気が隠れていることがあります。
逆流性食道炎
逆流した胃酸によって、食道の粘膜が炎症を起こし、ただれてしまう病気です。
非びらん性胃食道逆流症
検査では粘膜のただれ(炎症)は見られないものの、食道が過敏になり、強い胸やけや不快感を引き起こしている状態です。
慢性胃炎
ピロリ菌の感染やストレスなどが原因で、胃の粘膜が慢性的に弱っている状態です。胃の痛みや胸やけが日常的に起こりやすくなります。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃や十二指腸の粘膜が深く傷つき、削れてしまった状態です。空腹時や食後にみぞおちが痛むことが多く、放置すると出血や穿孔(穴が開くこと)に繋がる恐れがあります。
食道がん
初期は無症状のことも多いですが、胸やけやつかえ感、飲み込みにくさがサインとなることがあります。がんが進行して食道が狭くなると、嘔吐や体重減少、黒い便などの症状が現れます。進行するとリンパ節や他臓器へ転移するリスクが高まるため、何よりも「早期発見」が重要です。特に、お酒をよく飲む方や喫煙習慣のある方は食道がんのリスクが高いと言われています。胸やけや喉の違和感を感じた場合は、お早めに胃カメラ検査を受けることをおすすめします。
胸やけの原因を調べるなら胃カメラで

「いつものことだから」と市販薬でしのいでいる方も多いかもしれません。しかし、薬で一時的に症状を抑えても、根本的な原因が解決していない場合や、隠れた病気が進行している恐れがあります。
胸やけの正確な原因を知るための最も確実な方法は、胃カメラです。前田ホームクリニックでは、最新の内視鏡機器「EVIS X1」を用いて、わずかな病変も逃さない高精度な診断を行っています。ご希望であれば、鎮静剤を使用して眠っている間に終わる検査や、嘔吐反射の少ない経鼻内視鏡にも対応。さらに、検査後のお腹の張りを抑える炭酸ガス送気を導入するなど、患者様の負担を減らす工夫をしています。
長引く不快感から解放され、美味しい食事を安心して楽しむために。胸やけが続くときは我慢せず、まずは当院へお気軽にご相談ください。
