続く胃の痛みや不快感、「市販薬を飲めばそのうち治るだろう」と我慢していませんか?
胃痛とは、胃酸の過剰な分泌や胃粘膜の血流低下などによって、胃の壁がダメージを受けてSOSを出している状態です。一時的な食べ過ぎやストレスが原因のこともありますが、中には「胃潰瘍」や「胃がん」などの重大な病気が隠れているケースも少なくありません。
「この痛みは何だろう?」「もしかして悪い病気かも…」と不安な方は、一人で悩まずに、まずはご自身の症状をチェックしてみましょう。
痛みの場所・種類からわかる胃痛のタイプと関連疾患

胃痛と一口に言っても、「キリキリ」「シクシク」など痛みの感じ方や、痛むタイミングは人それぞれです。
あなたの痛みはどのタイプに近いですか?痛みの特徴から、疑われる主な疾患を見ていきましょう。
みぞおちが「キリキリ」痛む
鋭く刺すような「キリキリ」とした痛みは、胃酸が胃や十二指腸の粘膜を深く傷つけている時によく見られます。
☑痛むタイミング: 空腹時や夜間、食後
☑疑われる主な疾患: 胃潰瘍、十二指腸潰瘍
胃や十二指腸の粘膜がえぐれるように傷ついている状態です。
放置すると出血を伴ったり、胃に穴が開いてしまったりする危険性があるため、早めの治療が必要です。
胃が「シクシク」痛む・常に重苦しい
鈍く「シクシク」とした痛みや、常に胃が重い、張っているような不快感がある場合は、胃の粘膜全体に慢性的な炎症が起きているサインかもしれません。
☑痛むタイミング: 常に、または食後
☑疑われる主な疾患: 慢性胃炎、胃がん
ピロリ菌の感染などが原因で、長期間にわたり胃炎が続いている状態です。
初期の胃がんは症状が出にくいため、こうした慢性的なシクシクとした痛みや胃もたれが発見のきっかけになることもあります。
胸やけを伴う・酸っぱいものがこみ上げる
胃痛だけでなく、胸のあたりがヒリヒリと焼け付くように痛んだり、ゲップとともに酸っぱい胃酸が喉まで上がってくるような感覚があるタイプです。
☑痛むタイミング: 食後、横になった時、前かがみになった時
☑疑われる主な疾患: 逆流性食道炎
強い酸性を持つ胃液が食道に逆流し、食道の粘膜に炎症を起こしている状態です。加齢による筋力低下や、食べ過ぎ、脂っこい食事などが原因で起こりやすくなります。
突然の激しい痛み・食後に痛む
これまでなんともなかったのに、突然「うずくまるほどの激しい痛み」に襲われた場合は、急性のトラブルが起きている可能性が高いです。
☑痛むタイミング: 突然、または特定の食事を食べた数時間後
☑疑われる主な疾患: 急性胃炎、胃アニサキス症
暴飲暴食や強いストレスによる急激な胃炎のほか、サバやイカなどの生魚を食べた後に激痛が走った場合は「アニサキス」が胃壁に刺さっている可能性があります。
アニサキス症の場合は、胃カメラで直接摘出することで速やかに痛みが治まります。
早めの受診を検討したい胃痛の症状

「ただの胃痛だろう」と様子を見ていても良いケースがある一方で、一刻も早い治療や検査が必要な「危険な胃痛」もあります。以下のような症状が一つでも当てはまる場合は、胃の中で出血が起きていたり、病気が進行していたりするサインかもしれません。我慢せずに、なるべく早く当院などの医療機関をご受診ください。
黒い便が出る・血を吐く
便が海苔の佃煮のように黒くドロドロしている場合や、吐物に血が混じっている場合は、胃や十二指腸からの出血が疑われます。胃潰瘍が進行して血管が破れている可能性があり、大変危険な状態です。
痛みが激しく、冷や汗が出る・うずくまってしまう
我慢できないほどの強い痛みや、痛みのあまり動けなくなるような場合は、胃炎や潰瘍の悪化だけでなく、アニサキス症や、胃に穴が開いてしまう「胃穿孔」などの緊急を要する事態が考えられます。
吐き気や嘔吐が続く・食事が喉を通らない
胃痛とともに何度も吐いてしまったり、水分も摂れなかったりする場合は、胃腸の働きが著しく低下しているか、何らかの理由で食べ物の通り道が塞がっている可能性があります。脱水症状を引き起こす恐れもあるため、早めの対処が必要です。
思い当たる理由がないのに体重が急激に減ってきた
ダイエットをしているわけでもないのに、数ヶ月で体重がガクッと落ちてしまった場合は注意が必要です。胃がんなどの悪性腫瘍が隠れていることで、栄養がうまく吸収できていない、または体が消耗しているサインの可能性があります。
市販薬を飲んでも治まらない・痛みを繰り返す
市販の胃薬を数日間飲んでも痛みが改善しない、あるいは一時的に良くなってもすぐにまた痛みを繰り返す場合は、市販薬では対応できない根本的な原因が潜んでいます。自己判断で薬を飲み続けるのは避け、専門医の診断を受けましょう。
なぜ胃が痛くなる?胃痛を引き起こす3つの主な原因

胃は、食べ物を消化するための強い「胃酸」と、その酸から胃自身の壁を守る「胃粘膜」のバランスによって健康が保たれています。このバランスが崩れ、胃酸が直接胃壁を刺激してしまうことで「胃痛」が生じます。
では、なぜその大切なバランスが崩れてしまうのでしょうか。胃痛を引き起こす主な原因は、大きく分けて以下の3つです。
ピロリ菌の感染
ピロリ菌は、胃の強い酸の中でも生き延びることができる細菌です。感染すると胃の粘膜に持続的な炎症を引き起こし、胃を守るバリア機能を弱めてしまいます。
慢性的な胃痛や胃もたれの大きな原因となるだけでなく、放置すると胃潰瘍や十二指腸潰瘍、さらには胃がんの発症リスクを大幅に高めてしまうため、感染している場合は除菌治療が必要です。
ストレス・自律神経の乱れ
「胃は心の鏡」と言われるほど、胃腸の働きは自律神経と密接に関わっています。
仕事や人間関係などの精神的なストレス、過労、睡眠不足が続くと、自律神経のバランスが乱れます。
その結果、胃酸が過剰に分泌されたり、胃粘膜の血流が悪くなったりして、痛みを引き起こします。
胃カメラで粘膜に異常がないのに痛みが続く「機能性ディスペプシア」という病気も、ストレスが大きく関わっていると考えられています。
暴飲暴食・鎮痛剤などの副作用
脂っこい食事や香辛料などの刺激物、過度なアルコールやカフェインの摂取は、胃酸の分泌を急激に増やし、胃に直接的なダメージを与えます。
また、見落とされがちなのが「薬の副作用」です。頭痛や生理痛などでよく使われる市販の鎮痛剤を頻繁に服用していると、胃の粘膜を保護する成分の働きが阻害され、胃が荒れたり、胃潰瘍を引き起こすことがあります。
胃痛の根本解決に「胃カメラ検査」が必要?その理由は?

胃が痛いとき、「とりあえず市販の胃薬で様子を見よう」と考える方は多いかもしれません。しかし、お薬で一時的に痛みが治まっても、それは症状を「ごまかしている」だけで、根本的な原因が治ったわけではないケースが多々あります。
胃痛を繰り返す負のループから抜け出し、「悪い病気ではないか」という不安をすっきりと解消するには、胃カメラ検査が最も確実な近道です。その理由を3つお伝えします。
痛みの原因を正確に特定できる
胃カメラの最大の強みは、胃の中の粘膜を先端のカメラで「直接」観察できることです。バリウム検査やエコー検査では影やシルエットしか分かりませんが、胃カメラなら微細な粘膜の赤み、出血、えぐれをリアルタイムのカラー映像で正確に把握できます。「なぜ痛いのか」を推測ではなく目で見て突き止めるため、あなたの症状にピンポイントで効く適切な治療をスタートできます。
胃がんなどの重大な病気を「確定診断」できる
検査中に疑わしい病変が見つかった場合、胃カメラならその場で組織をわずかに採取し、細胞のレベルで詳しく調べる病理検査を行うことができます。これにより、単なる胃炎なのか、あるいは「胃がん」などの悪性腫瘍なのかを白黒はっきりさせる「確定診断」が可能です。
早期の胃がんは胃炎と見分けがつきにくいため、直接組織を調べられることは命を守る上で非常に重要です。
「ピロリ菌」の有無も同時に調べられる
胃痛や胃潰瘍を何度も繰り返す場合、胃を荒らす「ピロリ菌」が住み着いているケースが少なくありません。胃カメラ検査の際には、粘膜の様子からピロリ菌感染を疑い、必要に応じてその場で感染の有無を調べる検査を行うことができます。
もし感染が分かれば、お薬による「除菌治療」を行うことで、長年悩まされてきた胃痛を根本から解決し、将来の胃がんリスクを大幅に下げることができます。
川西市の前田ホームクリニックの「苦痛を抑えた」胃カメラ検査

鎮静剤を使用し「眠っている間に」終わる検査
当院では、ご希望の患者様に鎮静剤を使用した胃カメラ検査を行っています。点滴でお薬を入れるとウトウトと眠ったような状態になり、恐怖心や体の力みが抜けた状態で検査を受けられます。
「気づいたらベッドの上で、すでに検査が終わっていた」と感じる方がほとんどです。過去の検査でトラウマがある方や、どうしても不安が強い方に特にお選びいただいています。
オエッとなりにくい「経鼻内視鏡」にも対応
口からの胃カメラが苦しい最大の原因は、カメラが舌の根元に触れることで起きる「嘔吐反射」です。当院では、鉛筆よりも細い極細のカメラを鼻から挿入する「経鼻内視鏡」にも対応しています。
カメラが舌の根元を通らないため嘔吐反射が起きにくく、むせ返るような苦しさが大幅に軽減されます。
局所麻酔を使用するため鼻の痛みも少なく、検査中に医師と会話をすることも可能です。
経験豊富な内視鏡専門医による、見落としのない正確な診断
「苦しくない」ことと同じくらい大切なのが、病気を見逃さない「正確な診断」です。当院では、高度な知識と技術を持つ「日本消化器内視鏡学会 内視鏡専門医」がすべての検査を担当します。数多くの症例を診てきた専門医の目と、粘膜のわずかな変化を鮮明に映し出す高性能な内視鏡システムを組み合わせることで、早期の胃がんや、微細な潰瘍・炎症の兆候を正確に発見し、迅速な治療へ繋げます。
胃痛に関するよくある質問

胃痛は何日続いたら病院に行くべきですか?
様子を見て「2〜3日以上痛みが続く」場合や、痛みを繰り返す場合は受診の目安です。
ただし、激しい痛み、吐き気、黒い便などの症状がある場合は、日数を待たずにすぐにご受診ください。
市販の胃薬を飲んでから受診してもいいですか?
痛みが辛い場合は服用して構いません。ただし、薬によって重大な病気のサインが隠れてしまうリスクがあるため、受診時は服用した市販薬のパッケージやお薬手帳を必ずご持参ください。
胃カメラの予約は初診でもすぐにできますか?
はい、初診の方でも24時間WEB予約から直接、胃カメラ検査の希望日時をご予約いただけます。
事前の診察なしで検査当日にご来院いただくことも可能ですので、お忙しい方もぜひご活用ください。
